「医療保険は不要です!」
こんな発信を見たことはないでしょうか?
「確かに要らないかも」と感じる人もいれば、「本当に入らなくていいのかな?」と不安になる人もいるでしょう。

「入っていれば安心」なのか、
「入らなくても大丈夫」なのか、
正直よくわからない…
結論としては、医療保険が必要かどうかは人によります。
ただ「人による」なんて言われても、「じゃあ私はどうしたらいいの?!」って思いますよね。
今回は、あなたにとって医療保険は必要なのか判断する方法を、3ステップでお伝えしていきます。
- 今の医療保険を解約するか悩んでいる
- これから医療保険に加入するか悩んでいる
そんな悩みを解決する記事になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
STEP① 今の「貯金」と「生活費」を見る
まずは今の「貯金額」と「生活費」を確認してみましょう。
病気やケガなど急にお金が必要になったとき、まずは貯金を使います。
医療保険や公的保障からお金がもらえる場合でも申請した日にもらえるわけではなく、ほとんどの場合、手続きに少し時間がかかります。
なので貯金は絶対に必要です。
また、毎月の生活費を知っておけば、貯金だけで何ヶ月くらい生活できるか予想ができます。
たとえば、
手取り17万円・生活費14万円・貯金80万円の場合。
余裕を持っても、4〜5ヶ月は生活できるでしょう。
「〇ヶ月は生活できる」の安心感はとんでもなく大きいです。



毎月の生活費、知らない…
そんな方は今日からできる、超カンタンな家計簿のつけ方を紹介しているので、ぜひ1ヶ月つけてみてください。
医療保険は「ゼロからすべて守ってくれるもの」ではありません。
何かあったとき、まず頼りにするべきなのは、すぐに手元にお金を準備できる「貯金」です。
ここで言う貯金はお金が必要なときにすぐに準備できる「現金」のことを言います。
NISAや投資をやっている人も多いですが、現金として引き出すには少し時間がかかるので「万が一の備え」には向いていません。
なので、いつでもすぐに引き出せる口座に「もしものための貯金」を持っておくことを強くおすすめします。
もしものための貯金額は生活費の3〜6ヶ月分が目安です。
たとえば毎月の生活費が14万円なら、42万〜84万円くらいあれば安心ですね。
「そんなに貯金ないよ…」と感じた人もいるでしょう。
先に貯金を貯めるか保険に入るか、どちらを優先するか迷うと思いますが、それについてはステップ③でお話します。
ここまでの話を踏まえて、もう一度次のことを確認しておきましょう。
- 今、貯金はいくらあるか?
- 毎月の生活費はいくらか?
- 生活費の6ヶ月分は貯金できてるか?いくら足りないか?
紙でもスマホでもいいのでメモしておきましょう!
STEP② 実際に入院したら、いくら足りないか試算
次に考えるのは「入院したらいくら足りないか」です。
私たちはみんな「健康保険」に加入しているので、医療費には自己負担の上限があります。
(高額療養費制度)
また、会社員の場合は4日間以上、働けなかった場合に収入の約3分の2が支給される制度もあります。
(傷病手当金)
仮に手取り17万円の会社員が1ヶ月入院した場合。
これらの制度を使ったうえで、足りない金額はどれくらいになるのでしょうか。
だいたいの金額をシミュレーションしてみました。
- あくまでおおよそのシミュレーションなので、正確な金額ではありません
【前提条件】
- 一人暮らし
- 手取り月17万円
- 毎月の生活費は約15万円


【支払う医療費】
- 自己負担の上限額
▶︎ 1ヶ月 約57,600円


【もらえる傷病手当金】
- 1ヶ月:約13万円(1日あたり:約4,889円)


【1ヶ月の入院に必要なお金まとめ】
- 本来の生活費:15万円
- 医療費:57,600円
- その他(入院に必要な日用品など):1万円
- 合計:217,600円
傷病手当金を差し引くと、約88,000円足りない計算になります。


また、次のことも想定しておいたほうがいいでしょう。
- 入院の際に個室を希望すれば差額ベット代がかかる
- 働けない期間がある分、ボーナスが減るかも
- 傷病手当金はもらえるまで時間がかかる場合もある
以上をまとめると、1ヶ月入院した場合に必要な金額は次のとおりです。
- 実際に必要な医療費と生活費
▶︎ 約88,000円 - 傷病手当金は申請後にもらえる(一時的に立て替える必要がある)
▶︎ 約13万円
合計で約22万円は、すぐに手元に準備できる状態にしておいた方がいいと言えます。



たった1ヶ月の入院でも、これだけのお金が動くんだ…!
STEP③ 足りない分が貯金で埋められるかチェック
足りない金額がわかったら、次に考えるのはその埋め方です。
方法は大きく2つあります。
- 医療保険で備える
- 貯金で備える
結論としては、基本は貯金で備えるのがおすすめです。
ただし、貯金が少ないうちは医療保険で備えたほうが安心でしょう。
どちらかを選ぶというより、今の自分の状況に合わせて「貯金だけ」か「貯金+保険」を選ぶイメージです。
まずは、医療保険と貯金にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、比較して見てみましょう。
| 医療保険 | 貯金 | |
|---|---|---|
| お金を準備するスピード | 申請~振込までタイムラグがある | すぐに使える |
| 強制力(貯めやすさ) | 加入すれば自動で支払い=半強制 | 貯める意志力が必要 |
| 解約・変更の柔軟性 | 見直しや解約はやや手間 | 自由 |
| 使い道の自由度 | 入院・手術など条件あり | 何にでも使える |
| 病気にならなかった場合 | 掛け捨てなら戻ってこない | 好きなことに使える |
| 大きな金額への対応力(短期) | 数十万~100万円単位も準備できる | 今の貯金額が少ないと厳しい |
| 精神的な安心感 | 必要な保障に入っていれば安心 | 十分な貯金額があれば安心 |
ざっくりまとめると、それぞれの特徴は次のとおりです。
医療保険
今すぐに医療費を準備できるけど、お金の使い道は医療費のみ(病気にならなければお金は返ってこない)
貯金
医療費の準備に時間はかかるけど、お金の使い道は自由(病気にならなければ別のことに使える)
どちらかを選ぶのが正解というわけではありません。
ただ、「考えるのはめんどうだし、保険に入っていれば安心」という考えだと、人生で使えるお金はどうしても少なくなってしまいます。
というのも医療保険は、病気にならなければお金はもらえない仕組みだからです。
「保険は不幸の宝くじ」という例えを聞いたことありますか?
言い方は良くないのですが、
当選した人だけがお金をもらえる宝くじと似ていて、
病気になった人だけがお金がもらえる仕組みなのです。
保険料を払ったからといって、必ずお金がもらえるわけではない、ということは覚えておきましょう。
たとえば保険料が月5,000円の医療保険に加入している場合。
- 1年で6万円
- 5年で30万円
- 10年で60万円
- 20年で120万円
この金額を貯金するか、保険料として掛け捨てにするか。
できれば貯金して好きなことにお金を使いたいですよね。
前の章で、1ヶ月入院した場合にすぐに手元に準備できたほうがいい金額は約22万円と説明しました。
保険料を5年以上払い続ければ、備えに必要な金額よりも大きい金額を支払うことになりますが、病気にならなければお金は返ってきません。
一方で貯金は、病気やケガをしなければそのまま手元に残るだけでなく、別の目的に使うこともできます。



でも貯金は貯まるまで時間がかかるから、その間に病気やケガをしないか心配…
病気やケガにどのように備えるかは、今のあなたの貯金額が十分にあるかどうかで判断できます。
- 貯金額が十分にある人(生活費の3~6ヶ月分)→ 貯金だけでも備えられる
- 貯金額が少ない人(生活費の3ヶ月分より少ない)→ 少額で加入できる保険もあると安心
貯金が少ないうちは毎月の保険料が少額の保険に加入すると安心でしょう。
しかし、10年・20年とずーっと保険料を支払い続ければ、その分のお金は貯まりません。
バランスがいい方法としては、
貯金が少ないうちは少額の保険に加入しながら貯金をして、
生活費の3〜6ヶ月分が貯まったら保険を解約する
というやり方があります。
これなら「万が一への安心」と「確実に増える貯金」の両方が叶えられます。
医療保険か貯金のどちらかを選ぶのではなく、今のあなたの貯金状況をみて、自分に合った備え方をつくるのが安心と貯金を手に入れるいちばんの近道です。
医療保険は「貯金が少ないうち」の備え
医療保険が必要かどうか、判断するための3ステップは次のとおりです。
- STEP① 今の「貯金」と「生活費」を見る
- STEP② 実際に入院したら、いくら足りないか試算
- STEP③ 足りない分が貯金で埋められるかチェック
紙やスマホのメモ帳に書きながら、ご自身に当てはめて「万が一のときも安心の金額はいくらか?」を確認してみてくださいね。
医療保険に加入するかどうかの判断基準としては、生活費の3〜6ヶ月分の貯金があるかどうかで考えるのがおすすめです。
ただ、毎月の生活費がいくらかかるかも、何ヶ月分の貯金があれば安心できるかも人によって違います。
必要な生活費や医療費を少し多めに計算したり、生活費の6ヶ月以上を貯金しておいたり、自分が安心できそうな金額を探しながら備えていくといいでしょう。
ちなみに私の場合、ちょっと心配性なので、生活費の7.5ヶ月分を万が一のときのお金として銀行の普通預金に入れています。
以前は私も医療保険や年金保険などに加入していましたが、解約をしたときに合計60万円ほどお金が戻ってきました。
というのも、見直しをするときに契約内容をチェックしたら、解約返戻金(かいやくへんれいきん)があるプランに加入していることがわかったのです。
解約返戻金とは、解約をするときにこれまで支払った保険料の一部が返ってくる仕組みのことです。
恥ずかしながら、当時は何も考えずにお任せで保険に加入していたので、お金が返ってくるなんて知りませんでした。
もし今、保険の見直しを考えている人は解約返戻金があるプランに加入していないかもチェックしてみるといいでしょう。



解約返戻金があるなら、その分を「万が一のときのお金」にできるね!
ただし、解約返戻金があるプランは基本的に保険料が高額になりがちです。
戻ってくる金額を考えても、支払う保険料とのバランスは正直ビミョーなんですよね…。
これから加入を考えている人、保険の見直しをする人は解約返戻金がないプランをチェックするようにしてくださいね。
そして「万が一のときのお金」はいつでも、ATMでも引き出せる普通預金に入れておくようにしましょう。
NISA(投資)や定期預金は引き出すまでに時間がかかることがあるので、「万が一のときのお金」の預け先としては向いていません。
また給料が入ったり、公共料金やクレカなどの引き落としがあったり、普段から使っている普通預金の口座も預け先には不向きです。
専用の普通預金の口座を準備すると、管理しやすくなります。
ATM手数料がかからないうえに、金利の高いネット銀行を活用するのもおすすめです。
ぜひこのようなサービスも利用して、万が一のときにお金を手元に準備しやすい環境づくりも忘れずにやっておきましょう。
「万が一のときのお金」がまだ貯まっていない人も焦らなくて大丈夫。
大切なのは、「保険に入るか・入らないか」ではなく、自分が納得できる備え方を選ぶことです。
少額の医療保険に加入したり、コツコツ貯金をしたりして、安心して生活できるよう備えていきましょう。









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